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――うわわ……
俺はちょっとおしゃれなイタリア料理店に社長さんといる。
テーブルには俺の好きなスパゲッティのペスカトーレがある。あのエビとか貝とかとにかくシーフードなあれのことだ
マジで社長さんのおごりかよ……
「あ、あの…………
いただきます…………」
「どうぞ」
俺はフォークを片手に持った
上手い、確かに上手いねぇ、
――あれ、そう言えばうちの社長さんの名前って“吉田”だっけ??うん。
…………。
まさか……!!吉田さつき?
うんまさかだよな。関係ねえよな。
第一“吉田”なんてこの世界にいっぱいいるもんな。
それよりも用件は何?
「久留米君。ちょっと用件があるんだけど……」
「あ、はい!?」
お、何だろう?
社長さんは少し間を開けて照れながら言った
「――実は、オレの娘とお見合いして欲しいんだが……」
!!!?
「げだぎゃららりろろ!!
ゲホゲホ…………!!」
「久留米君!? 大丈夫!?」
あまりにも急で、
ついむせてしまった。
とにかく落ち着け俺!
俺は水を飲んだ。
「しゃ、社長の娘様と、お、お見合い!?
こんな僕とですか? ゲホゲホ!」
「そうだよ」
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