10人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぜ僕なんですか!?」
「――久留米君?」
「はい?」
「――知りたい?」
いや、じらさなくていいから
話してくれよ!!!
「それはね……
久留米君は真面目で仕事が出来るし…………」
――まあ、俺は確かにほとんど目立たないけどその分、勉強頑張って高校じゃ学年ではいつもベスト8入りだったし、
社会人になっても親孝行のために仕事もずっと熱心にやってきたからな…………
――んで社長、あとは?
「それに、うちの娘と年が同じだから久留米君がちょうどいいかなあって……
うん、私とカミさんも同い年だし」
「え…………」
いいのかよ、そんな理由で……いくら何でも俺より仕事できる奴いっぱいいるし知らねえぞ、俺自分に自信無いから社長の娘幸せに出来ないかも……
別に同い年じゃなくたって…………
……………。
――え、俺とタメ!!?
吉田社長の令嬢?
まさか?まさかだよなあ
俺をつばを飲み込んで聞いた
「社長。一つ聞いていいですか?」
「どうぞ」
「もしかして……
娘さんの名前の最初は“さ”ですか!?」
「知りたい?」
いいからさっさと話せよ!
「――うん……
そうだけど!?」
最初のコメントを投稿しよう!