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ちょっと、マジかよぉ！？
俺の胸の真っ赤なハートは今ずきゅんずきゅん鳴ってる……
もし本当にあの“さつき”だったら……
そしてお見合いしたら……
「――さつき！ 俺と結婚してくれ！」
「――はい。光さんとなら、喜んで！」
社長令嬢、
そして最愛の美人と結婚！
――なぁんて、いろいろシチュエーションしてみる。
昔誰かが言ってた愛し続けていればいつか必ず再会出来るって本当なんだね。
うあぁついにこの俺に春が来ちゃったのか？
こうしてニヤニヤしていたら、
「久留米君。これが私の娘だ」
と俺は社長から釣書(お見合いの相手の写真や名前が載ってあるやつ)を受け取った。
あ、待てよ！
やっぱりあまり期待しない方がいいかも。
でも…… 若者諸君よ！ 聞いてくれ！
運命はな、本当は自分で作るものなんだよぉぉぉ！！
俺は覚悟を決めて閉じてある釣書を開いた。
！！？
――吉田……
さ、
――さより…………？？？
吉田さより！？
がっかり。さつきじゃないのか。
しかも……社長の前じゃ言えねえけど全然美人じゃねえし……
さらに言っちまえばさつきは「よしだ」だけど社長の名字は「よした」って読むことを今更知った……
ガビィィィィィン！！！
なんちゅう神様のいたずら……
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