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うーん、でもせっかく話題を振ってくれたんだ、会話を弾ませるべきだろうか・・・。
頭の中でもんもんと考えていたら
「ぬけたっ」
すぽっと辞書が抜けて有明の手元にあった。
「あ・・・」
辞書を持った彼は瑞穂の顔を見てまたニコリと笑った。
他の辞書を戻して有明が先に立ち上がると、後から立ち上がろうとした瑞穂の手を引いて立ち上がらせてくれる。
何気ない行動なんだろうが、正直女子高生の自分にはこういう紳士っぽい大人の行動には慣れてないので下を向いて照れをごまかす。
しかし立ち上がってもまだ有明はやんわり握った手を離さない。
(・・・・・・あれ?)
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