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だけど、それでも私は彼女を愛している。この世の誰よりも愛しくて狂おしい。
この愛は赦(ゆる)されないものなのだろうか……? 人を愛する事が罪になるなど思ってもみなかった……。主はあんなにも『愛』を説いているというのに……。
「……アリス?」
気付けばアリスは私に身体を預けるようにして眠っていた。
愛らしい寝顔に微笑むと、彼女の黄金の絹糸のような髪を手櫛ですく。
主よ、いつか壊れてしまうものとしても、願わくばこの幸福な一時が、一瞬でも長く続きますように……。
END
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