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桜「…涼しいのはいいんだけどさ…
…一体何処まで続くの?;」
お社をくぐり、はや30分。
未だに神社には着かず、帰ろうにも適当に歩いてきただけだから、道も覚えてない。
今の状況を一言で言えばそう。
《迷子》
「この歳で迷子って…;涙出そうなんですけど;」
戻るに戻れないので仕方なく前に進む。
今日はたまたま靴ではなく草履を履いてきていたため、凸凹した地面が直に足に影響を与えている。つまり痛い。
足の痛さと迷子になった自分の愚かさに溜息をつきながらも歩いていると、前の方が明るい。
「!!出口だ!!」
嬉しさに任せて全力疾走。
(痛みなんて忘れましたが何か!!)
「ハァ…ハァ…も…う…少し…」
あと5m…4…3…2…1…!
「抜けたー!ゴッう゛っ!!」
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