虐待

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『一人でいるのが辛くて 何度涙を流しただろう? 君の笑顔が見たいのに 泣き顔ばかりを作っている そんな君を見れず 別れを選んだ僕 今更だけど 君の大切さがわかった…』 私は歌い続けた。 私が屋上でしてたこと… 作詞をして、キーボードで曲をあわせて歌う。 これを屋上で始めたのは、アイツがきてすぐのころ。 前までは、家で普通にできた。 隣でお母さんが相づちをうちながら聴いてくれた。 けど、アイツが来てすぐ 「お前の音はウザい。次やったら楽器を壊す!」 って言われたから、こればかりはどうすることもできなかった…。 それからみっつんにお願いして、少しずつ楽器を学校に運び、100%使わない空き教室に置かせてもらっている。それも屋上の近くで、生徒じゃ私だけしか知らない。 どうしてこんな理屈が通るかっていうと… ・
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