救世主

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「桜音ってさ、 みっつんの知り合いなの?」 隣にいた奏大がいった。 「…ううん。 ただ、私が学校に来ることが少ないから、気にかけてくれてんだ」 「桜音って不良だなッ」 不良???! 「髪の毛茶髪だしね♪」 「あぁ…これ地毛だし」 「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 しーーーーーーーーーん… 「棗くん、大丈夫ですか?」 前田先生が奏大に聞いた(笑) 「だ…大ジョーブデス…////」 「くすくす…」 「棗くんカワイ~♪」 「棗頭大丈夫かー!!」 クラス中から笑みがこぼれた。 「桜音のせいだぞ…///」 「なんで?驚いたの、 奏大なのに?」 「ってか、地毛でそんなに茶色いんだな!」 うん。茶色いの。 「…お母さんが…元々茶髪だったから。」 「桜音ってさ、家族の話するときなんか辛そうだよね?」 奏大って凄いよね… 誰も気がつかなかった私の心を… 意図も簡単に見抜いてしまった。 ・
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