一章 記憶喪失

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「翔君はここの部屋を使いなさい。」 総司さんに連れられて訪れた部屋はベッドと机、そしてテレビが既に置いてありそこそこ広い部屋だった。 「部屋は自由に使って貰って構わない、隣の部屋は沙希の部屋だから何か分からない事があったら聞くと良い。」 「何から何まですみません。」 そう言うと総司さんは豪快に笑った。 「別に気にしてないさ、私達の事を家族だと考えてくれたまえ、家族に遠慮などしなくてもいいよ。」 じゃあと言って総司さんは部屋を出ていった。 「………家族か。」 僕はそのままベッドで眠りについた。
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