一章 記憶喪失

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チュンチュン 小鳥のさえずりが朝を告げる。 「う~ん、いつの間にか寝ていましたか。」 僕は寝癖だらけの頭を起こして、部屋を出ていった。 「あっ、翔!おはよう、ってその頭、ぷっ、アハハハ。」 「笑わないで下さいよ。」 「ごめんごめん、寝癖直してきたら?洗面所は階段を降りて右側にあるから。」 「分かりました。」 階段を降りようとすると沙希さんに呼び止められた。 「階段を降りて左側はリビングだから寝癖直したら来てね~」 「分かりました。」 今度は呼び止められる事なく階段を降りた。
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