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いつも閉店一時間前は大した人も来ず、閉店の準備を始める。 とりあえず店の掃除から。 店長のおじいさんは体が弱いから店の奥でいつも横になっている。だから滅多に店に顔は出さない。かわりにバイトが店の掃除をする。 だから、掃除のために奥に箒を取りに行こうとしたときだ。 カランカラン 店の扉が開く音だ。 自動ではなく手動の扉が開く。 (掃除できないじゃん……) 心の中で思わず舌打ちをした。 しかし、来てしまったものは仕方がない。バイトとして、愛想のいい笑顔をまく。 「いらっしゃいま……せ……」 俺は言葉を失った。 なんだこいつら……めちゃくちゃ格好良すぎだろ!! 入ってきたのは美形の集団さんだった。六人で来ており、まばゆいくらいに輝く男達だ。 男の俺から見ても思う。 格好良すぎる。 芸能人やアイドルなんかと比べ物にならないくらい格好いい。 目の保養レベルの人間じゃない!!格好良すぎて逆に目の毒だ!!!
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