迷いの森

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これは、今より少し未来のおはなしです。         とある国のとある村に、エドガーという青年がおりました。     エドガーは、自分で作った野菜を大きな街で売って暮らしていました。         ある日、街で野菜を売ったエドガーは、村へ戻る道を車で走っていました。     すると突然、深い霧が立ち込め始めました。     霧のせいで視界は悪くなり、エドガーはいつの間にか、見知らぬ森に迷い込んでいました。     そこは、一度入ったら二度と出てこられない、と村で噂される森でした。     エドガーは、なんとかして森から出ようと車で走り続けていましたが、余計迷うだけでした。     やがて、辺りがだんだん暗くなってきました。   夜が来たのです。       どうしたもんかと、エドガーは周りを見渡してみました。   見えるのは、木ばかりでした。       もう自分はここで死ぬしかないのか       そう思った瞬間   エドガーは、遠くに、小さな光を見つけました。     その光を頼りに、彼は車を走らせました。        
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