story.1

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ばたばたばたっ ガラッ 「はーっ、間に合った…」 「あ、おはよー柚子」 「おはよ千歩(チホ)」 彼女は藤田 千歩(フジタ チホ)。 私の幼なじみで女子では1番の仲良し。もう本当、可愛いのよ。 「よー柚子。朝からご苦労さん」 「悠馬(ユウマ)、あんたもたまには手伝いなさいよ。保健委員でしょうが」 「俺、仕事回ってこねーもん」 彼は和泉 悠馬(イズミ ユウマ)。 私と同じで保健委員なんだけど、あまり委員の仕事はしない。というかこいつには仕事があまり回らないわ。 「手伝ってくれたらクッキーくらい作ってあげるのに」 「まじで。じゃあ手伝う」 「あ、俺にシフォンケーキ作ってよ姫川!」 「私があんたにケーキなんて作るわけないでしょ、月白(ツキシロ)。ていうかなんであんたがここにいるのよ!」 こいつが私を保健委員にした人物、戸樹 月白(トキ ツキシロ)先生。普段は先生なんか付けないけど。 私は中学生の頃、説明会でこの学校にきて迷ってしまった。その時こいつに出会って案内してもらったの。今はそれが間違ってたと心から思うわ。だって私、こいつが保健医だなんてしらなかったんだもの。 何て言ったってこいつ、見た目が本当若いのよ。しかも中々のイケメン。あの時は先輩だと思ってたもの。 本当騙されたわ…。 まぁ詳しくはまた話す機会があればで。
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