story.1

6/8
前へ
/10ページ
次へ
「伝説…ってなんのこと?」 当の本人は未だ眠そうな目できょとんとして、首を傾げていたいた。 …未だっていうかいつも通りの方がよさそうね。常に眠そうだから。 「ほら、入学したてにあった田端先生の!」 「田端?あーあいつ本当一回シメてやりたい…」 「あれ以来何も言ってこないんだから許してあげなさいよ。ほら、カップケーキ!」 「むー…」 拗ねつつカップケーキはしっかり食べるのね。あーこういう所は本当可愛い!千乃がモテる理由には少なからずギャップも影響してるんだろうなぁ。 そういえば言い忘れてたわね。千乃もモテるのよ。勿論、千歩も。あと悠馬も結構モテるわ。昔から顔も性格もいいもの。すごくいい奴よ。 え、なんで昔からって知ってるのかって? 私達4人は幼なじみなの。 全員、それなりに家が近いっていうのもあって小さい頃から仲良し。 …私がモテるかですって?そんな訳ないでしょ。残念ながら私だけ平凡よ。上でも無いし下すぎでも無い…はず!ていうか中の下よりは上でありたい! 「そういや悠馬、今日のHR何してた?」 「ああ、文化祭の話だった」 「ふうん…何することになったの?」 「コスプレ喫茶だよっ!」 元気な声で目を輝かせ千歩が言った。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加