第一章:カナリア

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よく晴れた月曜日の朝。それは、日曜日に戻りたくなる日和だ。 「ヤダよー。学校に行きたくないよー。」 私はいつも月曜日は同じ様に嘆く。嘆いてもしょうがないのはわかっている。 「早く学校に行きなさい。」 これもいつも親に言われている。 「はーい。行ってきまーす。」 適当に返事をし、いつものように白いヘッドホンをする。因みに、高校ではヘッドホンは禁止されている。でも、もう高校三年生だし、良いよねって感じでいつも付けて登校している。 今日もいつもと同じ、何の変化もない毎日。自転車に乗り高校に向かい教室に入り、一日が過ぎるのを待つのだろうと思っていた。
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