黒幕登場

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俺が目を覚ますとそこは先の廃墟だった どうやら引きずられたらしく、服はところどころボロボロになっている 「いって………」 頭が痛む、ケガはしていないようだが、無傷でもなさそうだな 「起きたの?」 周りを見ると、珍しく心配そうな顔をした所長がいた 「大丈夫?」 どうやら本当に心配しているらしい それだけヤバい状況ってことか? 「目が覚めましたようですね?」 俺は第三者の声を聞き、警戒する 「誰だ」 声の主はすぐに見つかった そいつは、木製の箱に座り、足をくんでいる 「私が何者かなんて、とっくにご存知でしょう?」 やけに気障ったらしい喋りかただ 目が霞んでよく見えないが、恐らく男だろう 俺は逃げる方法を探そうとするが、手と足が縛られていることに気付く
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