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そしてギィーと閉める音
カツン、カツン
足音がだんだん近づいて来た
「一体どんな奴なんすかね」
俺は空気の重さに耐えられず、所長に離しかけるが、所長は答えない
足音はどんどん近づいて来る
そして足音の主が見えた時、俺は絶句した
「バカ……な………あり得ない……」
目の前のそいつは、俺達を見て、微笑んだあと、綺麗な礼をした
「てめぇ……は……」
そいつを最後に見たのはつい最近
そして最初に見たのもつい最近
特に特徴の無い、普通の顔と体をしたそいつは……
「こんにちは、やっぱり来ましたか」
そいつは、
この前来た、依頼人だった。
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