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「聞いて呆れるでしょう?その時の学校の教師達は自分だけは助かろうと、自分達には被害が来ないようにて、イジメをしていた生徒にこう言わせたんですよ「先生達は何も知りません」ってね」
どうやら黒幕は隠そうとしているが
「考えられますか?教師は生徒を救うのが仕事でしょう?なのになんの躊躇いも無く僕の兄を切り捨てた」
隠しても無意味な程に、彼の憎しみは大きかった
それも当たり前か、自分の兄が死んで、「いやぁ、気付かなかったよ」なんて言われたらな
黒幕は立ち上がり、窓の外を見る
「分かってくれたでしょう?どれだけあそこが腐った場所か。そう考えれば僕の行動にも理解を……」
「黙れ」
俺は思わず所長を振り向く
「少し……黙れ」
所長はそれまで以上に冷たい声を発していた
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