反撃

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「知り合いなんですか?」 「えぇ、クラスメートで席が隣同士です」 灯台もと暗し! 「まさかこんな身近にいたなんて」 こっちも驚きだ 「真面目な方だと思ってたんですが、こんなにお友達がいるなんて」 あくまでアリスさんは朗らかに喋る 「それで、何しに来たんですか?」 黒幕、いや、山田がそう訊いてきた 「何って……おかしな事を言いますね」 アリスさんはきっぱり言う 「この二人を助けて、帰るためですよ」 「帰れると思いますか?」 山田はアリスさんを睨みながら言った 「えぇ、道に迷うほど幼くは無いので」 冗談のつもりだろうか 全く笑えないのだが 「………残念です」 山田はさも残念そうに言った 「貴方まで来るのは計算外でしたが、………仕方がない。」
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