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俺は辺りを見渡す
「……………」
周りには気を失った男達が無造作に倒れていた
これ一人でやったんだよねあの人は
思わず自分で確認してしまった
「さて」
アリスさんは手をパンパンと叩きながら俺の方へ歩み寄る
なんか少し恐い
「すいません、すぐにやろうと思ったんですが、時間が無くて」
アリスさんは俺の後ろへ周り込むと、縄をほどき始めた
すげに縄はほどけ、俺の手は久々の自由を獲得する
「ありがとうございます」
俺がそう言うとアリスさんはにっこり微笑んだ
そんな嬉しい行動にも若干の恐怖を感じるのは気のせいか?
俺はそんな思考を振り切って再度周りをみた
周りでは何人かの男が気がついたらしく、仕切りに唸っている
しかし、動けるまでにはいたらないようだ
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