2363人が本棚に入れています
本棚に追加
/326ページ
「よう!」
俺は今、ストーカーと対峙している
いや、今は誘拐犯か。まぁどうでもいい
男の顔は、事態を理解できずに口をパクパクさせている
哀れなこった
歳は五十そこらか
たしか、直接授業を受けた事はないが、数学の教師だったような気がする
まさか本当に教師だったとはな
ある意味残念だ。
「さてじゃあまずは……… 」
「どういうことだ」
「あぁ?」
「どうして陽子がいない!」
男は俺の話を遮った
呼び捨てとは随分となれなれしい
「さぁ、そのくまの中にでも入っるんじゃないか?」
「ふざけるな!」
「男は声を荒げた」
最初のコメントを投稿しよう!