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バキイイィィ!
何だか、耳を塞ぎたくなるような音をだして、目を瞑りたくなるような体制で、地面を転がっていった
「………」
陽子さんが沈黙した
「………」
ついでに、俺も沈黙した
「――――――」
そして、場には静寂が舞い降りた
少し……やりすぎたか?
しかし、そんな俺の心配とは裏腹に、男はむくりと起き上がった
その目には、凄まじい憤怒の形相がうかんでいる
まぁ、当たり前か
「どうして、お前は私の邪魔をするんだ」
その視線に、
その怒りに、俺は晒される
「私は、ただ愛した人と一緒にいたいだけなのに」
目の怒りが、大きくなっていく
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