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数十分後
俺は、あの部屋に一人佇んでいた
犯人の男は、椿が呼んだ警察にテイクアウトしてもらった
その時、男の表情を見ると、なんだか吹っ切れた顔をしていた
「さて、今日は疲れたな」
「そうですね」
「おぉっ!」
俺は驚きのあまり妙な声を上げてしまう
一人で居たはずが、すぐ後ろから声がしたら誰だって驚くだろう
俺は高速で振り返り、その声の主をみる
「陽子さん!」
そこには、疲れたようだが、笑顔だった
俺は安堵する。しかし
「陽子さん、警察のところに言ったんじゃ・・・」
「おトイレっていって逃げてきました」
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