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それを聞いて、時子さんは満足気な表情を浮かべた
「そうかそうか、それなら何もいいんせん、ただひたすらに頑張りなさい」
そう言って、扉から背を離す
「だが、その前に、おぬしの彼女がご立腹じゃよ?」
「彼女?」
俺は一瞬分からなかったが
「あ・・・・ひょう」
忘れてた、
すっかり忘れてた
「行かなくていいのかい?」
「行きます」
たぶん、怒られるんだろうな
なんたって、一回目の停電から顔をみていない
しかも、すでにパーティーは終わっている
だったら、すでに帰っている可能性がある
まぁ、それはそれでいいかも知れないが
「くだらない事を考えてないでさっさと向かえに行きなさい。」
見抜かれた
俺は小走りで部屋を後にした
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