思考

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何かがはがれる音とともに、時子の顔の皮がはがれる そして、さらにその下から、別の顔が出てきた その顔の人物は・・・・ 「最上・・・・・カイさん!」 そう、時子の顔をはがし、出てきたのは学校公認探偵事務所、所長、最上カイであった カイは真っ白のかつらを取り外し、首をポキポキと鳴らす 「あぁ~~~。やっと解放された気分!」 本当にうれしそうに、カイは体を伸ばす 「そんなにつらいならやらなければ良いじゃろうに」 時子が言うが 「まぁ、いいじゃない」 カイははぐらかす カイは驚きで固まっている陽子をみる すると陽子は現実に引き戻された 「なんで、・・・じゃあさっきのは全部」 「そう、あたし、どっから入れ替わったとかじゃなくて、この部屋に入った瞬間から」
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