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「・・・・・・寝てんのか」
静かな寝息、
体を猫のように丸めて、ひ
ょうは眠っていた
「やっときたか」
そんな時、俺の背後から声がした
振り返ると、そこにはやはり運動着すがたの椿がいた
「おう、お勤めごくろうさん」
「そうだな、お互いがんばったな」
椿はいかにも疲れた感じで、そこにたっている
「で、これはどういうことだ」
俺はひょうを指さして問う
それに椿はやれやれな感じで首を振った
「帰ったほうがいいよって何度も言ったのに、かたくなに断ったんだぜ」
ほお
「それはまぁ」
「そんで、いつのまにか寝てたわけだ。感謝しろよ」
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