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どいつもこいつも、俺のことをなんだと思ってんだ
「返事は?」
「イエス、アイ、キャン」
所長はそれを聞くと、満足そうに俺の肩を離した。
ぶっちゃけ、言った英語たぶん意味あってないけどな。俺、英語苦手だから
所長は満足そうな表情のまま、俺の前をすたすたと歩いていく
なんか最近、置いていかれることが多いような気がする。
「さ、早くいくわよ。向かう先には素晴らしいご馳走が私を待っているは
ず!」
所長は高らかにそう叫び、かなり恥ずかしい。
「はぁ」
俺は、ため息を吐く
全く、本当にどいつもこいつも俺のことを考えてくれないな。
まぁ、今に始まったことではないんだがな。
前方では、遠く離れた場所で所長が手を振っている。あぁ恥ずかしい
今日、所長に会って、気付いたことがある
所長は、何かを隠している
恐らく、俺に関することで、しかも重要なこと。
根拠は、ない。しかし何故か確信があった
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