アルバイト

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高校生活にもなれた6月 梅雨の雨がうっとうしいこの季節 俺は通称、旧校舎の一番、奥の扉 その前に俺は立っている。 その扉には 学校公認探偵事務所 更にその下 最上探偵事務所 と表記してある。 そして良く見るとその扉だけ他の部屋ね扉や周りの壁と合わさっていない。 恐らく後から元々あったものを取り外し、新しいものを取り付けたのだろう。 その部屋だけ他とは明らかに空気が異質だった。 視覚的な意味でも、 精神的な意味でも。 俺はその扉のドアノブに手を掛ける。 担任の話だと、ノックをするだけで無条件でキレるそうだ。 全く、どんな人間だよ 普通の人間なら逆だ 俺はこの部屋の主を[変わり者]のカテゴリーに入れた。 だが、ドアノブを回して、扉を押しても引いて開く気配がない。 正直軽く困った。 困るのは中に入ってからだと思っていたのでこれは予想外だ。 もしかしたら、どこかにボタンがあるのかもしれない。 そう思い探すが有るわけがない。 ふと、もしやと思い、思い切って横にスライドさせようと試みる、 ガラガラ~ 開いた どうしてドアノブがあるのに引き戸? と、言う疑問を押し退け、扉を全て開ける。 そこには………
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