7人が本棚に入れています
本棚に追加
「と言うか、友春。なんでウチに入り浸ってるんだ」
「大学に近いから」
「家賃払え!この滞納者!」
一人暮らしにしては広い1LDKの部屋に二人はいた。家主などどこ吹く風といった風にベッドに寝転がる友春に、机に向かい合ってレポートのラストスパートをかける葉倉。レポートが残っている葉倉にとって友春は邪魔でしかない訳である。
「僕はまだレポートが残ってるんだ。今日くらい、ハムスターのように静かに大人しくしておいてくれ」
「何を馬鹿なことを。いつだって俺は静かじゃないか」
「じゃあテーブルの上にある酒は海に帰してやる」
「俺の血と汗と涙の結晶があああっ!」
まあ、間違っちゃいないけどさ……。何も泣きながら腕を掴まなくても。
と言っても、この光景にも慣れた。高校からの付き合いであるこの馬鹿とはたかが三年ながら、腐れ縁を感じさせるには充分な年数と言えた。
「たまには家に帰ってやれよ。ご両親が心配するぞ」
「問題ねぇよ。お前んとこって言ったら即オーケーが出るさ」
最初のコメントを投稿しよう!