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私がそいつに出会ったのはいつの事だろう。
ただ気付いたらいつも窓際にいたのを覚えている。
白いからだに茶色い目
目の横に泣き黒子みたいなぶちがある。
ただ鳴かずにじっと窓際に佇み空を睨んでいる。まるで親の仇であるかのように。
私はそいつが好きだった。
私は優柔不断な性格でいつも回りにながされてばかりで、目は泳いでいるような人間。
まっすぐに窓に囚われた空を睨んでいる茶色い目が私には無いものを持っていた。
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