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知念のことを恋愛感情で好きかは、ちょっと分からない。
でも、俺はきっとこうされるのを待ってたんだ。そう漠然と思う。
抵抗しようと思えばできたのに、しなかった。それどころか、目は覚めてたのに敢えて寝たふりをした。
両手を縛られた時も、嫌だとは全然思わなかった。
普段からなんとなく、知念が俺をそういう目で見てたことには気付いていたから。
…それなのに平気で家に泊まりに来たのはつまり。
「…こうなることを期待してたんだ」
キツく縛られて軋んだ手が痛みをあげる。
こんなにドキドキするの、初めてかもしれない。
END
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