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こんなことして、最低だってわかってる。
でも止められなかった。
「明日仕事?これじゃダンスうまく踊れないね」
「…いや…ああ…ああああああ……!!」
高木くんの中に入って動くと、彼は声にならない悲鳴を上げてボロボロと涙を流した。
急だったからローションとかないし、一応慣らしてみたんだけど、血が出てきてしまった。
それが潤滑油になっててやりやすくなったのは僕にとっては助かるけど。
きっと凄く痛いんだろうなと思う。
さっきまで散々していた抵抗も拒絶の言葉も出ないようだった。
苦しさに歪んだ高木くんは、今まで見たどの時よりも可愛くて色っぽいくて。鉄の匂いと高木くんの涙と悲鳴は、酷く僕を興奮させた。
とにかくそのときは、高木くんをすごく虐めたいと思っていた。
なんでこんなことになっちゃったんだろう。
僕はこうなる少し前のことを思い出しながら、殴られて腫れた高木くんの頬を優しくさすった。
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