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俺はずっと、大和が欲しくてたまらなかった。
こいつの意志なんて関係ねえ。無理矢理にでも手に入れたかったんだと。
大和はこの一回だけで終わりだと思ったのか、セックスが終わってホッとしているようだった。
「おい、誰がこれで終わりだって言った?」
大和の髪を乱暴に掴んで、上を向かせる。
その顔に困惑と怯えの色がだんだん強くなっていく。
「なんで?もう無理…」
首を振って拒否をし、どうにか俺から逃げようとする大和。
それを見てたら、また泣かしてやりたくなった。
「無理かどうかは俺が決めんだよ。いいから大人しくしろ」
そう言った俺の顔は、今までで一番楽しそうだったらしい。
抵抗する大和を押さえつける。
二回目はとにかく、酷い抱き方をした。
わざと怒鳴ったり乱暴に扱ったりした。
大和がまた、ボロボロと泣くまで。何度も何度も。
もう今更、大和と甘い恋愛なんてできない。親友や友達にもなれるわけがないし、そんな関係で満足できないのは自分がよく分かっていた。
とにかく大和を、自分の所有物にできれば良かった。
END
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