ハッピーエンド(はしたか)

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* 春先の冷たい風の中、俺達はいつものように二人で一緒に帰っていた。 その日は遅くまで仕事があって疲れたのか、はっしーには元気がなく口数も少ない。 だからなんとなく俺も口を閉じて、二人して無言のまま、すっかり暗くなった夜道を並んで歩いていた。 「あの、さ。今から、高木くんに話があるんだけど」 無言の帰り道は、はっしーのその一言で終わりを告げた。 「なに、どうしたの急に?」 唐突な言葉に俺は少し面食って、そう返す。 「真剣な話だから」 「え、うん」 (なんだ、真剣な話って…) 何かマズイことでもしたのかと、ただならぬ雰囲気にドキドキする。 _
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