序章 始まりの言葉

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「聞けっ!!桜日~!!」 騒がしく喚きながら教室に入って来たのは大門だった。 「も―!五月蠅いなぁ、何よ?」 私はそう言って声のする方に向いた。 そこには肩で息をする金髪の男が立っていた。 大門だ。 ジャラジャラとうっとおしいチェーンの音。左耳に黒いピアス。胸辺りにチラつくネックレス。 違反だらけのその男は何故かモテた。 「それがさ~。」 そう言いながら私に近付いて来る。  
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