不器用な木こり

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斧の精は木こりの言葉に心を打たれました。 「お前のような人間には初めて出会った。私が願いを叶えずとも、お前には人に感謝できる素直な心がきちんと備わっておるではないか。ただ何もしてやらないのはわしの気がすまないから、口下手なお前の手助けはさせてもらうとするか。」 斧の精はそう言うと、杖を一振りし、一輪のバラを出しました。
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