62人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま。」
「おかえり。」
妻はいつも変わらない温かい笑顔で木こりを迎えてくれました。
「あ、あの、な・・・」
木こりは照れくさくて持っていたバラを後ろに隠しました。
「なあに?」
言葉もうまく出てきません。しかし、木こりは勇気を出しました。バラを妻に差し出して言いました。
「いつもありがとう。あ・・・愛してる。」
木こりがそう言った瞬間、妻の目から大粒の涙がこぼれました。
「あなた・・・嬉しい・・・ありがとう・・・」
今までで一番嬉しそうな妻の笑顔を見て、木こりは彼女が愛おしくなり、抱きしめました。それから、木こりの仕事が軌道に乗り、3人の子供にも恵まれ、木こりと家族はいつまでも幸せに暮らしました。
~END~
最初のコメントを投稿しよう!