不器用な木こり
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斧の精は驚いた。 「金は欲しくないのか。いくらでも出してやるぞ。」 「正直、金があれば妻に楽をさせてやれる。しかし、楽して人からもらった金では幸せになれない。少なくとも俺はそうだ。金が無くとも妻が俺の生きがいで、彼女がいてくれればそれでいい。ただ長年苦労をかけたのについて来てくれたあいつに口下手な俺は一度も感謝の気持ちを言うことができずにいた。だから、素直に感謝できる心が欲しい。」
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