夏、海、すいか割り

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 二番のお姉さんは、自分で目をタオルで隠すと、くるりくるりくるりと三回回り、しっかりと棒を握りしめました。  右、左という妹とお母さんとお父さんの僕がいる場所までの案内する声にあわせて、ゆっくりゆっくりと近づいてきます。 「お姉ちゃんそこ!」という妹の大きな声にあわせて、木の棒が僕目掛けて、真っ直ぐに振り下ろされます。確実に当たるなあ、もう死ぬんだなあと思いました。不思議と恐怖心はありません。  ぼこという鈍い音をたてて、僕は半分にぱっくりと割れました。 お姉さんがはしゃいで、妹やお母さんやお父さんとハイタッチしているところを最後に見て、僕は死にました。  みなさん、さようなら。僕が生まれ変わったときにまた会えたらいいですね。
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