日常から非日常

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「じゃ、またね。放課後にコウのクラス行くから」 「へいへい……」 学校に辿り着き、靴を履き替えて階段を登ったところで、光は自分のクラスに向かうべく紅哉と一時別れた。 くされ縁と言っても、クラスまでは一緒にならずいつもここで別れるのだ。 因みに紅哉のクラスは2―Dで、光は2―Eなので隣のクラスだ。 「ふぅ……やっと犬から逃げられたよ」 溜め息を付きながら、紅哉は教室の扉をガラガラッと開ける。 中には当然、見慣れた顔が揃っているのだが、紅哉はその中でも一際仲の良い友人の所に顔を出した。 「おっ、やっと来たな紅哉」 「よっ」 紅哉は片手をあげて、少年に向かって挨拶をする。 少年の名は 神島 白(カミシマ ハク) 男子にしてはやや低めの身長と、ボサボサの銀髪が彼の特徴だ。 因みに、運動神経はバツグンだ。 「朝から疲れた顔してるな?」 「原因はわかるだろ?」 「朝から天野に吠えられたか?」 「正解」 紅哉は言いながら鞄を近くにあった自分の机(窓際の1番後ろ)に置いて、椅子に座った。 白は既に鞄は机に置いてあり、暇だったので紅哉の席付近で紅哉が来るのを待って居たのだ。
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