そこに居た

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丁度満開だった桜が、惜し気もなく花びらを散らす中、その情景にぴたりと嵌まるような姿の君が立ってた。 地味な真っ黒の学ラン。 周りとはなんの変わりばえもしない、その姿なのに。 そこだけ隔絶されたような物哀しさが漂っていて。 私は少し離れたとこから、暫くそこから目が離せなかった。 何でそんな悲しそうな顔をしてるの? 何で儚そうな表情を写してるの? 初めてあった彼から目が離せなかった。 それが私の一方的な最初のコンタクトだった。
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