シルクハット

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今日はやることが特になく、本当に暇だったので少し遠出をしよう、という話になった。   遠出とはいっても、あまり遠くには行けないので隣町の最近できたウォーターランドに行くことになったのだが、見知らぬ土地。  全く場所が分からない。   かといって人に聞くのは何か癪だったので「早く行って泳ぎたい気持ちもわかるけど、少しのんびり、旅に出たみたいな気持ちで街を散策しようじゃないか」と僕は提案。    彼女が受理したので、僕たちはのんびりと街を歩くことにした。   少し考えればわかることだが、そんな施設は森林なんかの大自然にあるはずはない。   僕たちは、リュックサックに水着を入れて、いつの間にか森林を歩いていた。   水着と森林。 「いったい、どんなプレイが待っているのだろう」 「ちょっと、馬鹿なこと言ってないで、早く戻る道を探そうよ!」   そう、道に迷ったと言っても、それは来た道を戻れば済むだけの話。   来た道が分からない。   「こまったね」 「じゃあもう少し困った顔してよ!」
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