価値論

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「なんだこりゃあああ!!」 とある惑星の極東に位置する「日の国」 その国の中にあるとある地域にある カリメロ図書館。外観は洋館のように優雅で、威厳すら感じる図書館だが、名前のせいか妙な愛着がわく図書館である その中から大げさともとれるほどの悲鳴が聞こえてきた。 「う…おおお…あ…すげええ!!」 興奮のあまり、「図書館では静かに」というルールを忘れたのか、少年…「野坂悠一」はお構いなしに声を荒げる。 ちなみに、図書館の利用者はちらほらといる程度。悠一に目を向けているのはその中の半分くらいだろうか…。 「ドキドキして興奮する!?心臓が張り裂けるってええ!!?」 肩をワナワナと震わせながら彼が読んでいるのは、薄めの本で かなり古い書籍なのか、黄ばんでいたり破れかけていたりしている。 「ぬうおお!結ばれた2人はキスをするのか!!」 彼の右手の一部が黄色い光を発する 悠一は本が真っ二つになるのでは、といわんばかりの力で引っ張っている
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