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4月。
私は本当なら、千葉のおばあさんの家から通っていた中学で3年に進級する予定でした。
しかし、妹の夢歌の中学進学、そして、兄の幻の高校進学に合わせて、お父さんが転勤することになり、私達は家族でこの大阪にやって来ました。
私達はここ、四天宝寺中に通うことになり、私と鏡は夢歌より一足先に学校に足を踏み入れることになりました。
夢樹『…綺麗な桜ですね……。フフ、サエたちは今ごろ【ロミオとジュリエット】の練習とかしてそうですね』
桜を見ていると、テニスバックを背負った少年が夢樹に突っ込んで来た。
ドンッ!
2人はぶつかり、地面に座り込む。
?「すまんっ!大丈夫か!?」
夢樹『な、なんとか……』
少年は、本当に心配そうに夢樹を見つめ、手を差し出した。
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