第一章

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周りの気配もだんだんなくなりケイが止まった気配で顔を上げる 目の前にはちょっと豪華だがそれほどキラキラしていない扉 中から微かに香るあの人の匂い… 常に森で暮らしていると耳と目と鼻がよく発達する ケイはこの人の香りをたどってきたらしい 翠「ありがとう」 ほんとに微かに聞こえるか聞こえない程度の声でケイにお礼を言う ケイ『別にたいしたことはない』 そっけないがケイの優しさを感じてケイの頭をなでる ―ギィ― 突然扉が開いた 中から開けてくれたのだ ケイがそのままはいって行く  
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