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ケイが水を飲み終えたとこで彼方が話を切り出す
彼方「翠…あんな嫌がってたのに…来てくれてありがとう…」
その言葉に俺はコクンと頷く
彼方「それで…言い忘れてたんだけど…」
彼方は言いにくそうに言葉を濁すその様子を見てケイがもどかしそうに先を促す
言い忘れてたんだけど彼方は動物の言葉はわからない
けど声を聞き分けることができるからケイが促したのはケイの声と雰囲気でわかるらしい
彼方「…男子高なんだ…」
だからなんだろう…
恐る恐るという雰囲気で発した言葉は別にどうでもいい言葉だった
彼方「…それで…いちを俺の息子として…」
…………
身元がないとだめらしいことはわかっていたからなんとか平然を保って居られた
ケイが隣から不機嫌な雰囲気を漂わせてる
彼方「…寮…」
翠「やだ」
いきなり何を言い出すかと思えば…
やだやだ…
建物に住むなんて…無理…
彼方「だとおもった…」
だったら言わないでほしい…
彼方「この奥の部屋を着替えとかに使って良いから寝泊まりは右の森…でいいかな?」
森…
たしか門を入って道を挟んで両側に敷地内とは思えないでかい森があった…
少し考えてケイの方をチラッと見ると肯定してくれたのでコクンと頷く
彼方「…それで…車椅子とカツラとカラコン…」
どっから出したのか机の上にはカラコンとカツラ…机の横には車椅子…
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