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魔力の前になすすべのない俺はあっという間に夢の世界に出発してしまった。
「翼起きろ!!」
「ん? 勝?」
「ん? 勝? じゃねーよ!いつまで寝てるんだよ」
慌てて時計を見ようとしたが、時計が見当たらない。
そっか、昨日もう仕舞っちゃったんだ。
「ん? 翼どうして荷物まとめてんだよ」
勝が段ボールの山と、なにもない部屋を見て不思議そうに聞いてきた。
そういえばまだ勝は知らなかったんだっけ。
「あの・・・・俺ここ出ていくんだよ」
「ハッ!? マジで?」
勝は心底驚いた顔をしている。
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