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「あぁ、俺を養子にしたいって言う人が来てさ」
「それって昨日の人か?」
「うん」
勝はそっか、と言うと肩をうなだらせる。
勝はそのまま立ち上がると部屋から出て行ってしまった。
「・・・・勝」
なんだかやるせない気持ちになりながら俺は皆のいる食堂に向かった。
「オォ!来たか翼」
食堂に着いた俺を園長先生は普段通りに迎えてくれた。
「さぁ、翼も来た事だし朝ごはん食べますか」
園長先生の号令で全員が食べ始める。
「・・・・・・」
勝は終始無言のまま。
どうやら俺は勝に嫌われてしまったようだ。
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