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──半年後──
プルルルル!プルルルル!
けたたましくなる電話をとった。相手はタマキだった。
『おータマキ、どした?』
『リュージ君の事聞いた?』
『リュージ?リュージがどうしたの?』
『え‥聞いてないんだ?』
『何?何かあった?』
『彼、事故ったって!あの浮気相手だった彼女も同乗してたらしいよ』
『え─────』
詳しく事故の状況や彼等の容態を聞いた後、電話を切った。
霊媒師の元へ行って半年後にリュージが事故。
そしてマキと付き合っている時に浮気していた彼女も同乗‥
心がザワザワした。
答えが出そうで出ない。いや、本当はわかってる。もし別れないで居たら..
恐ろしい妄想をしていると再び電話が鳴った。
電話を掛けたのはわたし。
実はあのあと、プリクラを貼り付けたサングラスは、本棚に飾って触らないようにしていた。
でもふと目をやるとそこにプリクラはなく、ただサングラスだけが飾られていた。
そんな経緯をマキに捲し立てたものの、何処か上の空の彼女。
『マキ?聞いてる?』
『あ‥うんごめんら聞いてる。あのさ、実は‥‥』
リュージくんの事故、そして同乗していた彼女の事故後の状態を聞く事となった。
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