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その為、反発な行動はなくなるが、内心淀ませる事になる。
腹を括り、通常では変化を見せない紅潮する表情へ。
「…………か、海知お兄ちゃん………お目覚めの―――っ」
月耶は、口唇を尖めて要求する主の頬へ潔く重ねたのだ。
その動作は行われた者にとって、感涙に似た嬉々な心情を与えた。
「やっぱり月耶は可愛いっ」
断わられることなく、己の要望が叶った海知は掛布団から脱皮の如く。
羽化した蝶々の様、顔は選りすぐりなパーツが美貌を引き立てて、共に露出された裸体を、我が愛しき義弟へ腕を伸ばす。
「ひっ、服!!」
咄嗟に光景を判断した月耶は、短い悲鳴を上げる。
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